眠いし眠い。

起きるともう17時だった。

今日は友人と出かける予定が

12時にあった。

 

が、見事な遅刻。

スマホを見ると

「もういい」という表示。

 

そりゃ5時間も遅くなれば

そういう判断になるだろう。

 

「んあああ眠い。寝よ。」

 

結局は惰眠を貪ろうとする。

 

しかしながら妙に目が冴えてしまっていた。

 

「…ああくそ、しかたない」と

体を起こす。しばらくぼんやりしてから

シャワーを浴びに行く。

 

汗でベタベタだし気持ちが悪い。

起きたらシャワーを浴びるのが

日課にもなっていた。

 

シャワーを浴びるとさすがにすっきりする。

 

そのまま朝食(正確には夕食になる)を

咀嚼する。

 

今日はポークシチューだ。

 

親は出かけていた。

もういつものことだしさほど

気にもならなかった。

 

「はー、酒飲みたい」とはいえ、

シチューに合うお酒など自分の知識には

なかった。まぁ知識がないだけだが。

 

なので、食べ終わってから

サワーの缶を開ける。

 

そしてそのままゲームに没頭した。

 

気がつくと夜も遅い時間だった。

もう寝ようと思い床に就く。

 

「あー眠いわぁ…」

 

そのままなんとか寝ることができた。

 

できることなら、このまま眠っていたいが。

 

輪廻世界

朝とはなぜここまで気怠げなのか。

できることなら惰眠を貪りたいかぎりだ。

 

しかしながら生きていく上では起きることも

また大切なこと。まったくもって

めんどうな体に作られたものだ。

 

とはいえ、栄養分を取らなければ

衰弱し、体は痩せこけ病気になる。

 

とても当たり前のことだが、

世の中は飽食が進みすぎた。

 

どこで何食べても同じ料理ならば

似たような味がする。正直いって

うんざりだったりする。

 

どこの企業も「みなさんが好きな味に」と

言わんばかり。まぁそんな世の中だから

かえって変わった味付けが人気になったり

するものなのだが。

 

ただこの飽食、飽食と聞くと

「食事」だけを思い浮かべるだけだと

思われるが普通に考えてファッションや

建物にも言えることだ。

 

正直「飽食」より「飽和」の

ほうがあってるんじゃないか?

 

まぁ今は食事の話をしてる訳だ。

完全栄養食さえあれば

他は要らないと思うのだが

どういうわけか世の中は

添加物いっぱいの食事を

勧めてくるわけだ。正直

「食事」の楽しみもさほどないし

それならやはり惰眠を貪りたいというものだ。

 

なんか最近、完全栄養食としての

グミが出たとかいうのも聞いたが、

科学技術の発展と共に

もう人間何がしたいのか

あまりわからない気がする。

 

まぁ、流行色を決める

機関とかもあるくらいだし、

少なくとも経済を回そうとしてるんだろう。

 

流行色も企業のために作ってるし

正直言って「流行」というもの自体が

お金を落とさせるだけの仕組みなのを

知ってる人は少ない気がする。

 

思ったより人間流されやすいものだ。

 

「んんー、だるいなぁ…」

 

さて、僕はいったいこんな

「大嫌いな世の中」で何をすべきか

よくわかっていない。

 

老人は金を溜め込み、若い人は

まるで家畜のように食いつぶされ、

情報は操作され民衆に「群れ」としての

意識を植え付けようとする。

 

こんな世の中では

正直いって、大きな刑務所にでも

閉じ込められている気分だ。

 

秩序こそあるが、正直

金さえあれば何でもできるような

世の中のようにも感じる。

 

ある種の暴力なんじゃないだろうか…?

 

「起きたくない、寝てたい。なにも考えたくない。煩わしいことは捨て去りたい。人間関係もめんどくさい時あるし…」

 

まぁ人間関係は大切だけどね、うん。

 

しかしながら、長生きの秘訣は

「早く寝ること」「規則正しい生活を送る」

「適度な運動をする」「栄養バランスをとる」

「ストレスを溜め込まない」であるらしい。

 

ちなみに、ストレスを溜め込まない一番

いい方法は「何も考えないこと」だ。

いっそのことすべて捨て去ってしまえば

「何も考えない」で済むのだが。

 

「あー生きるの嫌だなぁ…単純に

死んだ方がなにも考えなくていいし

楽なんだよなぁ…」

 

それでも、生物なので当たり前に

「死への恐怖」は感じてしまう。

そのために死ねない訳である。

 

何も考えないことは正直

死ねば解決なのだが。

 

なんせ死ねば考えることが不可能に

なるからね。

 

それほどまでに世の中「考え事」が

多いのである。まったく大いに

遺憾である。激おこプンプン丸ですよ、ええ。

 

まぁなにせ考え事をしない、は

ストレスを溜め込まないようにするための

方法、つまり長生きの方法の

一種であるので長生きのために

死ぬという矛盾が生じる。

 

「…しかたないなぁ…今日も起きてやろう」

 

結局は根負けして

起きる。なにより僕はお腹がすいた。

 

「どうせストレスなんだから、

一生ゲームして過ごしたいなぁ…」

 

そんなことをボヤきながら

作業的に朝ごはんを

咀嚼するのでした。

感性について。

ある時、ふと目を覚ます。

 

床には一輪の花が…いや

花と呼ぶべきなのだろうか、

なんとも言えないものが

転がっていた。

 

「んー…んん…?」

寝ぼけ眼でソレを凝視する。

 

「鬼灯…?」

なぜ置かれていたのかはわからない。

しかし、その花は便箋に添えられていた。

 

便箋には「Dear layer.」と

書かれていた。

 

「親愛なる詐欺師へ、とは

これまた如何様なものかね…」

 

無論、文字通りの意味ではないだろう。

なにより僕は自分を詐欺師ではないと

理解している。

 

じゃあなぜ詐欺師と訳したのか。

 

普通に訳せば「親愛なる嘘つきへ」に

なるのではっきり言ってしまえば

意訳でしかない。

 

しかしながら普通の人で

あれば「詐欺師」などと意訳することは

ない。する必要もない。

 

それでも、作家は「layer」を

「詐欺師」と訳すこともある。

 

無論、これには

嘘つき>嘘をつく人>詐欺師

というある種の考え方があるから。

 

それに、ただ「嘘つき」と

訳してしまうより「詐欺師」と

訳した方が面白いだろう?

 

そんなことよりだ。

なぜ詐欺師と言われなければならないのか

そしてなぜ鬼灯の花なのかを考えなければ

ならなくなってしまう。

 

よく見ると、一編の詩が

添えられている。

 

「まったく…音楽にかけて

手紙を置いておくなんて…ただの

ナンセンスじゃないか…」

 

ここでピンと来る人もいるかもしれない。

多分その人はここでいう「詩」が

何か知っているからだ。

 

知らない人からすれば

なぜ「鬼灯」と共に「一編の詩」が

添えられているかも理解できないだろう。

 

「第一に僕はこの詩の意訳は

間違っていると思う。なぜなら

『嘘つきのあなたの冷たい唇』よりも

『冷たいあなたの唇が嘘なのだと言って』の

方が一般的かつ心に響く詩になるからだ。」

 

誰がどう憶測したところで

答えはないのだし、正直に言って

自分の一番心にくるものをコタエに

すればいいのだ。

 

ただし、さすがにこの詩を

書いた作者はどういう意味かを

知っているだろう。だから

答えはあるのだ。

 

その答えは作者にも、読んだ人にも

それぞれある、というだけである。

 

「もしかして『浮気者』とでも

言いたいのか…?この手紙書いたやつは」

 

さて、結局のところ

「手紙の送り主」に自分と同じ考えは

求められない、となると

「嘘つきのあなた」ということになるだろう

 

というか、最初から「詐欺師」と

書かれている時点でそうだろうが。

 

「はぁ…浮気もなにも

実際には「兄弟愛」の死別の詩だと

思うんだけど…まぁ仕方ないか…」

 

とにかく、手紙の主は

僕のことを「浮気者だ」と非難しているようだ

 

「浮気」そのものも尺度が違う。

 

せいぜい、「何をもって浮気」かを

はっきり明確に伝えて欲しいものだ。

 

「考えても仕方ないか、朝ごはん食べよ。」

 

手紙の主はよくわからないが、

部屋に入ってくる人間らしいので

「Don't forget to me.」とかでも

書いて勿忘草でも添えておくかね…?

 

まぁこれも

「離別」の意味になってしまいそうだけど。