輪廻世界

朝とはなぜここまで気怠げなのか。

できることなら惰眠を貪りたいかぎりだ。

 

しかしながら生きていく上では起きることも

また大切なこと。まったくもって

めんどうな体に作られたものだ。

 

とはいえ、栄養分を取らなければ

衰弱し、体は痩せこけ病気になる。

 

とても当たり前のことだが、

世の中は飽食が進みすぎた。

 

どこで何食べても同じ料理ならば

似たような味がする。正直いって

うんざりだったりする。

 

どこの企業も「みなさんが好きな味に」と

言わんばかり。まぁそんな世の中だから

かえって変わった味付けが人気になったり

するものなのだが。

 

ただこの飽食、飽食と聞くと

「食事」だけを思い浮かべるだけだと

思われるが普通に考えてファッションや

建物にも言えることだ。

 

正直「飽食」より「飽和」の

ほうがあってるんじゃないか?

 

まぁ今は食事の話をしてる訳だ。

完全栄養食さえあれば

他は要らないと思うのだが

どういうわけか世の中は

添加物いっぱいの食事を

勧めてくるわけだ。正直

「食事」の楽しみもさほどないし

それならやはり惰眠を貪りたいというものだ。

 

なんか最近、完全栄養食としての

グミが出たとかいうのも聞いたが、

科学技術の発展と共に

もう人間何がしたいのか

あまりわからない気がする。

 

まぁ、流行色を決める

機関とかもあるくらいだし、

少なくとも経済を回そうとしてるんだろう。

 

流行色も企業のために作ってるし

正直言って「流行」というもの自体が

お金を落とさせるだけの仕組みなのを

知ってる人は少ない気がする。

 

思ったより人間流されやすいものだ。

 

「んんー、だるいなぁ…」

 

さて、僕はいったいこんな

「大嫌いな世の中」で何をすべきか

よくわかっていない。

 

老人は金を溜め込み、若い人は

まるで家畜のように食いつぶされ、

情報は操作され民衆に「群れ」としての

意識を植え付けようとする。

 

こんな世の中では

正直いって、大きな刑務所にでも

閉じ込められている気分だ。

 

秩序こそあるが、正直

金さえあれば何でもできるような

世の中のようにも感じる。

 

ある種の暴力なんじゃないだろうか…?

 

「起きたくない、寝てたい。なにも考えたくない。煩わしいことは捨て去りたい。人間関係もめんどくさい時あるし…」

 

まぁ人間関係は大切だけどね、うん。

 

しかしながら、長生きの秘訣は

「早く寝ること」「規則正しい生活を送る」

「適度な運動をする」「栄養バランスをとる」

「ストレスを溜め込まない」であるらしい。

 

ちなみに、ストレスを溜め込まない一番

いい方法は「何も考えないこと」だ。

いっそのことすべて捨て去ってしまえば

「何も考えない」で済むのだが。

 

「あー生きるの嫌だなぁ…単純に

死んだ方がなにも考えなくていいし

楽なんだよなぁ…」

 

それでも、生物なので当たり前に

「死への恐怖」は感じてしまう。

そのために死ねない訳である。

 

何も考えないことは正直

死ねば解決なのだが。

 

なんせ死ねば考えることが不可能に

なるからね。

 

それほどまでに世の中「考え事」が

多いのである。まったく大いに

遺憾である。激おこプンプン丸ですよ、ええ。

 

まぁなにせ考え事をしない、は

ストレスを溜め込まないようにするための

方法、つまり長生きの方法の

一種であるので長生きのために

死ぬという矛盾が生じる。

 

「…しかたないなぁ…今日も起きてやろう」

 

結局は根負けして

起きる。なにより僕はお腹がすいた。

 

「どうせストレスなんだから、

一生ゲームして過ごしたいなぁ…」

 

そんなことをボヤきながら

作業的に朝ごはんを

咀嚼するのでした。